セルフナーバス症候群
正式な医学用語ではないが、仕事や職場の人間関係などがキッカケで表れる"ストレス症候群"のひとつ。気づかず放置したままだと、いずれ本格的なうつ病や心身症に進展する恐れがある。心当たりがあれば、自分を見つめ直して仕事に対する意識の転換が必要だ。
【他人の目が気になり疑心暗鬼】
昨年、大阪府教育委員会事務局で盗聴器が発見され大騒ぎした一件。フタを開けてみれば、同職場の40代男性の仕業で、理由の弁は「他の職員がどんな会話をしているか知りたかった...」。
「セルフナーバス症候群」の特徴も非常によく似ている。他人が自分をどう見ているかが気になって仕方がない。疑心暗鬼に陥ってしまうのだ。
「職場であれば次第に仕事が手につかなくなる。ひどいと、その不信感を解消するために自分に対する上司や会社の評価を興信所に調べてもらうような突飛な行動に出ることも」と典型的なケースを話すのは、初台関谷クリニックの関谷透院長。
焦燥感にかられ、怒りっぽい、口数が減り考え込むことが多くなる。寝付けない、朝早く目が覚めてしまうなどの睡眠障害も出てくる。
【危ない中間管理職】
重く伸し掛かるのは職場環境ではなく、自らが生み出した余計なストレス。"自意識過剰"な性格にもかかわらず、かといってあまり自己主張もできずに何かと不満のある30-40代の中間管理職に起こりやすい。
入社して大きなミスもなく順調にこなし、残業も積極的。その意欲が認められて同期より早く課長のポストにつき、運よく業績もアップした。部下の誰からも次期部長候補と目され、持ち上げられてきた。が、待てど暮らせど、そこから一向に動きがない。不信感が膨らみはじめるのは、そのころからだ。
【視野を広げ、わが道を】
「この不況の嵐。過剰に自分の評価が気になる上に、嫌われたくないので部下を評価するのにも非常に悩む。うつ病に進展しかねないので、仕事が手につかないようなら受診すべき」
この段階なら軽症うつ病と診断され、睡眠改善薬など症状に対する薬が処方される場合もあるが、治療の中心はカウンセリング。他人の目を必要以上に気にする性格を少しでも変えようと努力する気持ちを本人に持たせることが重要になる。
仕事だけを生きがいとする生活を見直し、さまざまなことに挑戦して視野を広げることが大切。「他人からどう思われようと『わが道を行く』くらいの気構えを持つことが、予防・治療につながる」と関谷院長。
サラリーマンにとってナーバスにならざるをえない世情。"わが道険し"をどうにか切り開きたい。
【「セルフナーバス症候群」チェックリスト】
□自意識過剰で、ヒソヒソ声が聞こえると、すぐ自分の噂をしていると思い込んでしまう。
□仕事が生きがいで、出世したくてしようがない
□趣味がなく、友人が少ない
□周囲の評価が気になって自己主張できない
□どんな状況にあっても満足できず、不満が多い
□自分に自信が持てない
□同僚より出世が早い
□家庭より仕事が大事だ
□自分は人一倍働いていると思う
「該当する項目が多い人ほどなりやすい」
*初台関谷クリニック(東京・渋谷)/関谷透院長作成
どこの職場でも中間管理職の立場が一番ストレスを抱えやすいことでしょう。
成果のみを追求する上司。一般常識が無い部下・・・・・。
同僚との出世レース。。。
どうか頑張り過ぎてココロと身体のバランスを崩さないようにしてください。
- Newer: 休職教職員の7割が精神系疾患
- Older: 桂三木助さん自殺の真相
